うつ病や適応障害は、心の健康に影響を及ぼす疾患であり、適切な理解と対処が重要です。
ここでは、それぞれの概要と主な治療法についてご説明します。
☁☁うつ病とは
うつ病は、気分の落ち込みが長期間(2週間以上)続き、日常生活に支障をきたす精神疾患です。心のエネルギーが枯渇したような状態で、趣味や人付き合いにも興味がもてなくなるのが特徴です。
気分の落ち込み、憂うつな気分
以前は楽しめていたことへの関心や喜びの喪失
疲れやすく、やる気が出ない
睡眠障害(寝つけない、早朝に目が覚める)
食欲の低下または過食
自責の念(自分を責める)
集中力の低下・判断力の低下
「消えてしまいたい」といった思考
心理的なストレスがきっかけになることもありますが、はっきりした原因が見当たらない場合もあります。
心と体の両面からのサポートが必要です。
適応障害は、特定のストレス(環境の変化・人間関係・仕事など)に対する反応として起こる心の不調です。ストレスの原因が明確で、そのストレスがなくなると回復する傾向があるのが特徴です。
落ち込みや不安、焦りなどの感情の乱れ
イライラ、怒りっぽさ
涙もろくなる
食欲や睡眠の乱れ
集中力の低下
出勤・登校が困難になる
身体症状(頭痛、腹痛、だるさなど)
うつ病と適応障害へのアプローチ
休養と環境調整:ストレスの原因から離れ、心身を休めることが重要です。例えば、職場が原因の場合、休職や部署異動を検討することがあります。
薬物療法:症状に応じて、抗うつ薬や抗不安薬が使用されることがあります。ただし、薬物療法は対症療法であり、根本的な解決にはならないため、他の治療法と併用されることが多いです。
心理療法(カウンセリング):認知行動療法などを通じて、ストレスへの対処法を学び、適応力を高めることが目指されます。これにより、再発の予防にもつながります。
これらの治療法を組み合わせて、個々の状況に応じたアプローチが行われます。
早期の対応と適切なサポートが、回復への鍵となります。
インサイティアでは、認知行動療法をベースにした、うつ・適応障害のカウンセリングを提供しています。認知の歪みを見つけ、健康的な認知に近づける練習をカウンセラーと一緒に行います。