PTSDとは、 生死に関わるような体験をし、強い衝撃を受けた後で、その体験の記憶が当時の恐怖や無力感とともに、自分の意志とは無関係に思い出され、まだ被害が続いているような現実感を生じる病気です。
悪夢やフラッシュバックに悩まされたり、特定の人やものを避けて生活していませんか?PTSDは、日本ではまだまだ治療者が少なく、適切な治療を受けられずに苦しんでいる人が多くいます。
以上の症状が、出来事から数か月経っても続いたり、良くなったり悪くなったりする場合、PTSDの可能性があります。
PTSDは治らない疾患ではありません。しかし一方で、簡単に治療できるものでもありません。薬物療法と併せて心理療法を行うことが有用です。
残念ながら日本では、PTSDの治療が行える専門家が限られています。インサイティアでは認知行動療法を用いたPTSDの治療を提供しています。先ずはご相談ください。
現在お掛かりの医療機関がない場合は、医療機関への受診をお願いする場合がございます。
以下の質問に 「はい」 か「いいえ」 で答えてみてください
4つ以上「はい」 の場合は、PTSDの可能性があります。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、災害、事故、暴力犯罪などのトラウマ体験後に起こる可能性のある精神疾患です。
多くの人が人生のどこかでトラウマ体験をするものですが、その多くの人が自然治癒します。しかし、中には深刻な症状に苦しみ、日常生活に支障をきたす人もいます。
PTSDの主な症状は次のとおりです。
1. 再体験症状
2. 回避・鈍麻症状
3. 過覚醒症状
4. 認知および気分症状
上記のような症状が1ヶ月以上続き、日常生活に支障をきたしている場合は、PTSDの可能性があります。
参考情報
Aさん(40代女性):
2011年3月11日に発生した東日本大震災で、自宅が津波に流され、家族と生き別れになった。津波の音を聞くと、今でも恐怖で体が震え、悪夢に悩まされている。
Bさん(50代男性):
高速道路を運転中に、前の車が突然急ブレーキをかけ、追突事故を起こしてしまった。事故後、フラッシュバックに悩まされ、運転ができなくなった。
Cさん (10代女性):
遊園地でアトラクションに乗車中に、機械が故障し、宙吊り状態になった。恐怖で叫び声を上げ続け、その後、人混みや高い場所を極端に怖がるようになった。
Dさん(20代女性):
夜道を歩いていたところ通り魔に襲われ、刃物で刺された。事件後、一人で外出することに恐怖を感じ、常に周囲を警戒してしまうようになった。
Eさん (40代男性):
自宅に侵入してきた強盗に、抵抗しようとしたところ暴行を受け、大怪我を負った。事件後、些細な物音にも過剰に反応し、イライラしやすくなった。
Fさん (30代男性):
知人の家を訪れた際に、強引に性的な関係を持たされた。その場では何事もなかったかのように振る舞ったが、暫くすると悪夢を見たり自分を責めるようになった。
PTSDは、誰にでも起こり得るものです。もし、自分がPTSDではないかと心配な場合は、専門家にかかる事が大切です。
また性被害による心の傷つきに、男女は関係ありません。
PTSDの症状により、仕事をすることや外出が困難な方も多くおられます。
そういった状況が故意の犯罪によるもの(DV、虐待被害も含まれます)である際に、国からの給付金を受けられる場合があります。詳しくは警察庁の情報をご確認ください。